夢に気分を左右されるのはもうやめたい
母が死んだ夢を見た。
目の前で忍者に殺された。
どうしてこうリアリティがないのに、夢だと気づかなかったんだろう。
忍者も、母を殺したなら、私も殺しておいたほうが良かったと思う。
夢と気づけば大丈夫だったのかな。
それでも、悲しみに打ちひしがれていた気がする。
母が殺され、首まで持っていかれ(完全に大河の影響)、泣きわめいていたら、母が幽霊として戻ってきて、更にまた泣いた。
「どうする母さんの中に入る?」って聞かれて、「入れるの?」って聞いたら、
「お医者さんに頼まないと出られなくなっちゃったんだけどね」と言われた。
なんじゃそれ、入るときはそのまま入れるのに、出るには手術がいるの??って混乱。
ここで、夢だと気づいたけど、ビービー泣いていた。
そうしたら、自分の声で起きた。
二度寝したら、また違う夢を見て落ち着いた。ただの夢だって思えた。
昔、父が死んだ夢を見たときを思い出した。
そのときも泣いて起きて、父の部屋に行って、泣いた。
「ただの夢だから」って言われても、いやいや現実でもいつ死ぬかわからないんだよって思った。
せめてタバコをやめてくれ、と。
それから数年後、父はタバコをやめた。
私の思いが伝わったわけではなく、それとはまったく関係のないところで、彼の決断は為されたんだと思う。
両親はいつか死ぬ。
ほかの人たちと同じように。
親しいひとたちも、いつか死ぬ。
そういう当たり前なことを思い出した夢だった。
もう怖くない。